一般歯科caries

口腔外科

むし歯とは、むし歯の原因菌が作り出す酸によって、歯の表面が溶けてしまう病気です。むし歯が進行すると、痛みを感じたり、熱いものや冷たいものが歯にしみたりといった症状が出てきます。しかしながら、初期の段階では症状があらわれないことが多いため、気が付いたときには歯に大きな穴が開いてしまっているケースも少なくありません。
大田区大森の歯医者「Luz大森アプル歯科医院」では、むし歯を治療する際には、お口の状態を正確に診断し、患者様のご希望も伺いながら一人ひとりに最適な治療法を提案しています。

むし歯治療

むし歯について

突然、歯が痛み出すことが多いため、急にむし歯ができたと思う方もいるでしょう。しかし、むし歯は突然あらわれる症状ではなく、お口の中で徐々に進行していくものです。
むし歯の原因となる菌は、お口の中に残る食べもののカスをエサにして増殖し、歯垢を作り出します。歯垢の中で、むし歯の原因菌はさらに増殖し、食べカスに含まれる糖分から酸を作ります。この酸によって歯は溶かされ、むし歯になります。
むし歯の初期段階は、歯の表面が白く濁って見える状態です。この段階ではまだ痛みは感じず、早期発見ができれば麻酔も使わずに少し削るだけで治療ができます。
むし歯が進行し、エナメル質の下にある象牙質までむし歯菌が到達すると、痛みを感じるようになります。この状態になると、むし歯の部分を削り、削った部分に詰め物や被せ物を付ける治療が必要になります。さらに、むし歯菌が象牙質の奥にある神経部分にまで達すると、神経を除去する根管治療が必要になります。

CAD/CAM冠

CAD/CAM冠は、保険適用で治療できる白色の被せ物です。CAD/CAM冠は、3Dカメラで治療箇所の歯の形をスキャンし、スキャンしたデータを基にコンピューターで被せ物をデザイン、製作する比較的新しい治療法です。
以前は保険適用外の治療法でしたが、2014年から一部の歯に限って保険が適用できるようになりました。その後、保険適用範囲が増えており、現在では、ほぼすべての歯に保険適用でCAD/CAM冠の治療ができるようになっています。
CAD/CAM冠のメリットは、保険治療で白い被せ物を入れられる点にあります。従来、むし歯治療で銀歯ではなく、白い被せ物をするためにはセラミック治療を行わなければなりませんでした。しかし、セラミック治療は自由診療であり、高額な治療費がかかりました。
CAD/CAM冠は、保険適用で白い歯を手に入れられ、金属アレルギーの心配もないことから注目の治療法となっています。

銀歯の注意点

銀歯は、これまで保険適用で行われてきた一般的なむし歯の治療法です。保険が適用できる点や丈夫な素材であるために割れたり、欠けたりしにくい点が銀歯のメリットです。また、再現性が高いために、銀歯を装着してすぐの場合でも嚙み合わせの違和感が少ないという長所もあります。
しかしながら、銀歯は白い歯に比べると治療箇所が目立つというデメリットがあります。さらに、耐久性は高いものの、時間の経過とともに銀歯も少しずつ形が変わってきます。形が変われば嚙み合わせも悪化するため、頭痛などの体調不良を引き起こす可能性があります。また、銀歯が変形すると歯と銀歯の間に隙間が生じるため、そこに歯垢が溜まってむし歯になる可能性が高くなるといったデメリットもあります。
銀歯は、保険が適用でき、治療費を抑えることができますがこのような注意点があるという点を覚えておきましょう。

根管治療

根管治療とは、むし歯が歯の内側にある神経部分にまで達してしまった場合に必要となる治療です。

根管治療について

歯の構造は、表面からエナメル質、象牙質、歯髄の3つに分けることができます。歯髄は、歯の内側にある神経や血管などから構成される組織で、むし歯菌が歯髄にまで達してしまった場合は、強い痛みや顔の腫れなどが生じるようになります。根管治療とは、むし歯菌に感染した歯髄や歯根の先に溜まった膿を取り除き、痛みや腫れを取り除く治療です。
根管治療では、炎症を起こしている組織やむし歯菌に感染した組織の除去を行います。これが抜髄と呼ばれる治療で、一般的に言われる神経を抜くという治療です。むし歯菌に感染した歯髄をきれいに取り除いたら、根管内を薬剤で洗浄・殺菌し、再感染を防ぐための薬剤を詰めます。根管内の洗浄・殺菌の作業を、数回に分けて繰り返し、根管内の殺菌が十分にできたら、根管内を充填し、最後に被せ物を装着して根管治療は完了します。

歯髄温存療法

根管治療では、神経を抜く抜髄治療を行い、痛みなどの症状を取り除きます。しかし、歯の神経を抜いてしまうと、歯に栄養が送られなくなるために歯の寿命が短くなるというデメリットがあります。また、神経のない歯は噛む感覚が失われるため、強く噛んでしまうことで歯根が折れてしまうケースもあり、最終的には抜歯をしなければならないこともあります。そのため、抜髄治療が必要になるかどうかは慎重に判断しなければなりません。
神経を抜く治療にはこのようなリスクもあるため、むし歯が大きく進行しても、神経を抜かずに残す歯髄温存療法という治療法があります。神経を残しながら行う治療は難易度が高かったため、かつてはむし歯が進行した場合は根管治療を選択することが一般的でした。しかし、昨今では治療技術が発達し、神経を残す歯髄温存治療の精度も高まってきています。
歯髄温存治療は、むし歯部分やむし歯に感染した歯髄だけを除去し、特殊な歯科材料を詰めて歯髄の細胞を活性化し、象牙質の再生を促す治療です。歯髄温存療法では、むし歯の進行状況によって、間接覆髄、直接覆髄、部分覆髄、全部断髄のいずれかの治療法が用いられます。

マイクロスコープを使った根管治療

根管治療は、複雑な形状をしている細い根管に器具を入れ、むし歯菌に感染した歯髄を除去するものであり、非常に難易度の高い治療法です。そのため、大田区大森の歯医者「Luz大森アプル歯科医院」では、肉眼では見えない部分まで詳細に確認できるマイクロスコープを使用して根管治療を行っています。
マイクロスコープは、患部を数十倍にまで拡大できる機器です。マイクロスコープを使用すると治療の部位をしっかり確認できるようになり、感染した歯髄や溜まった膿なども残らず除去できるようになります。そのため、精度の高い根管治療を実現し、再発のリスクを低減させるだけでなく、治療時間も短縮させ、患者様の負担の軽減にもつながっています。

大田区大森の歯医者「Luz大森アプル歯科医院」のむし歯の治療法についてご紹介しました。
むし歯は、痛みが生じる頃にはすでに進行していることが多い病気です。冷たいものや熱いものが歯にしみるなど、少しでも違和感を覚えた場合には、早めに歯科医院で診察を受けるようにしましょう。
むし歯は自然に治ることはありません。放置してしまうと内部までむし歯が進行し、根管治療や抜歯が必要になってしまう可能性があります。むし歯にお悩みの場合は、大田区大森の「Luz大森アプル歯科医院」にお気軽にご相談下さい。